例えば1枚の板でできた幅1mの壁があったとします。
1.96KNの荷重がかかって変形した時のAの面積と、9.8KNの荷重がかかって変形した時のAの面積が一緒なら、右の壁は左の壁の5倍(1.96×5=9.8)の耐力を持っているということになります。
左の壁が壁倍率1.0倍なので右は5倍の耐力の壁倍率5.0倍になります。
SDU-Wは上記の(八)の規定に適合するものとして国土交通大臣の認定を取得しています
木造の耐震診断に用いる壁(耐震壁)の強さをあらわす数値のこと。耐力壁の長さ×壁倍率(壁の強さ倍率)で、建物全体の強さを計算します。さらにこの強さから、壁の偏心と、建物の老朽度に応じて数値を差し引き、実際の耐力を算出することになります。
昔は筋交いに金物を取り付けることが義務付けられていなかったため、筋交いに金物がついていない場合も強さを低減して耐力壁として認めています。
現在新築の場合は基礎の上に柱も筋交いも金物を取付けるので、壁強さ倍率が低減されることはありませんが、耐震診断の壁強さ倍率の場合は基礎にヒビ(0.3mm以上)が入っていたり、柱や筋交いに金物がついていなかったりするとその状況に応じて低減されていきます。
工法の種類 | 壁強さ倍率 (KN/m) | |
---|---|---|
土塗り壁 | 塗厚5cm未満 | 1.7 |
塗厚5cm以上7cm未満 | 2.2 | |
塗厚7cm以上9cm未満 | 3.5 | |
塗厚9cm以上 | 3.9 | |
構造用パネル | 5.0 | |
構造用合板 | 5.2 | |
SDU | 8.6 |
両面木ずり
3p×9pの筋交い…倍率3
4.5p×9pの筋交い…倍率4
SDU-W・・・倍率4.2
(一)+(三)=倍率2
(一)+(四)=倍率2.5
(一)+(五)=倍率3.5